22日 4月 2020
桜が咲き、新緑が映える風景はいつもどおりですが、日常は変わってしまいました。カウンセリング、講習会、コミュニティの集まり全てがオンラインで進行中です。コロナ後は、仕事の仕方が変わっていくのでしょう。IT弱者の私にとっては、付いていくだけで精一杯です。「外出するわけではないのに、家人がお化粧をしている。ウェブ会議に参加するらしい」と夫がフェイスブックに投稿したら、たくさんの「いいね」が付いたといいます。「あるあるなのだ」と理解しました。 学校は休校になり、リモートワークが推奨され、多くの人が家にいるようになりました。私はこれまでリビングで仕事をしていたのですが、緊急事態宣言が発令されてからは、自立した次男の部屋を片付け、そこでこれまでどおりのスケジュールで仕事をしています。夫と一緒にいる時間もほぼこれまでどおりです。1日の流れをこれまでどおりにすることで、心の健康を保っています。 世界中の人が、日常の喪失を経験し不安を抱えています。喪失は身体と心に影響を与えます。頭が痛い、筋肉が痛い、胃が痛い、眠れない、あるいは、悲しみを感じる、涙があふれる、コントロールできない怒りを感じる、だるい、勉強に身が入らない、集中できない等のさまざまな反応は、身体と心が一生懸命受け容れがたい状況と戦っている証です。 コロナウイルスは目に見えません。見えないことで、私たちを不安にさせます。多くの人がウイルスに感染するかもしれない、という恐怖にさらされ続けています。一方、不安を振り払うように、「自分は感染するはずがない」と宣言することで安心しようとする人もいます。ともに、よくみられる感染への恐怖反応です。 この先どうなるのだろう、との不安もあるでしょう。就職できるのだろうか、受験の準備は間に合うのだろうか、この先、安定した収入が得られるのだろうか等の不安があるでしょう。 どのように不安に対処したらよいのでしょうか。 ●不安が起こるのは正常な反応です。自分が不安であることを自覚しましょう。 ●安心・安全でいられるための正確な情報を入手しましょう。事実を知り、今、できることをしましょう。 ●不安を一人で抱えず、誰かと共有しましょう。安心できる人と一緒にいることは気持ちを安定させてくれます。オンラインでのおしゃべりでもよいでしょう。不安を抱えきれないと、自分よりも弱い人への暴力や暴言として表出されることがあることを覚えておきましょう。 ●不安に対処するための方法ー簡単な呼吸法とバタフライハグをご紹介します。 呼吸法 ・らくな姿勢で椅子に腰かけます。目は閉じても、開けたままでもよいです。足の裏に注意を向け、手は太ももに置くか、お腹に当てましょう。 ・腹式呼吸で深呼吸をします。 ・鼻から吸って、口から息をゆっくりと吐き出します。 ・もう一度吸って、ゆっくり吐き出します。 ・息を吐くと、自然に息が入ってきます。 ・もう一度らくに気持ちよく深呼吸します。 ・息を吐くとき、全身の力を抜いていきます。息を吐きながら、顔、腕、肩、お腹、足などの緊張を弛めていきます。 ・自分のペースでしばらく続けます。 ・最後に、全身で伸びをします。 バタフライハグ ・不安になった時 不安な気持ちが出てきたら、枕、クッション等を抱いて、右手で左上腕を、左手で右上腕を軽くやさしくゆっくりと交互に触れます。交互に上腕に触れるうちに、気持ちは安定していきます。触れているうちに泣きたい気持ちになることがあります。その時は、涙を流してください。 ・安心感・安定感を強めるために 過去に行ったことがある場所、あるいは、想像上の場所で、ご自分が安心できる場所を心の中でイメージしてみましょう。例えば、木洩れ日を感じる森の中や、波の音が心地よい静かな海辺をイメージしながら、トントンとバタフライハグを行います。安心できる場所をイメージしながら、バタフライハグを行うことで安心感を得ることができます。 この時間は、日頃、したくてもできなかったことに取り組む機会にもなります。 ©生田かおる ●コロナ絵本 「しんじゅがいとちょうちょうのお話」 トラウマ治療が専門のAna Gomez 先生がコロナ対応の絵本を作成されました。多くの人に届けてください、とのメッセージをいただいています。世界中の学会メンバーが協力して多言語に翻訳されています。ご覧ください。
08日 3月 2020
友だちから「弱い人ね」と言われたらどんな気持ちになりますか。 目標を達成できなかった時、例えば、大事な試合に負けた時や入試や就職活動に失敗した時、私たちは自分のことをだめだと思い、自分の弱さを悔やみます。  ...
16日 10月 2019
皆さんには口癖がありますか? 私の口癖は「さっさとやってしまわないと」でした。何もしないで、ぼーっとしていると「ぼーっとしている暇があるなら、さっさとやってしまわないと」、と自分で自分に声をかけていました。母は「ぐずぐずしているのは嫌いだから」とか「さっさとやってしまいなさい」、とよく私に言ったものです。...