「人生の木・Tree of Life」ワークショップ
「人生の木」とは、ヌクベとデンボロウがHIV/AIDSによる喪失を経験した南アフリカの子どもたちのために開発した方法です。困難を抱えた人がリソースに気づくよう、人生について語れるように支援する手段で、現在、様々な文脈(高齢者支援、コミュニティ支援等)で活用されています。
ワークは、以下の流れで行われます。
表現―人生の木を描き、自分の人生を表現する
語るーペアになり、「教えてください」の質問に答えながら、人生を語る
認証―描いた木に関するコメントをいただくことで認証をうける
という流れになっています。
・表現するために、自分の人生に関わってきた人との関係性を思い起こし、多くの声を聴くことで、経験をどのように生きてきたかを振り返ることになります。
・「教えてください」に答えながら語ることで、語らずにいたことに光が当たり、経験を表す言葉、意味がみつかります。
・コメントをもらい認証されることで、経験したことがより確かなものになっていきます。
自らを語り、語り直し、認証する実践であり、その実践から経験を表す言葉、意味がみつかります。
グリーフを経験された参加者の感想としては、
・父親の看取りの意味付けが変わった
・未来への希望がみえた
・これまで出会った人への感謝が湧き上がってきた
・自分の強みに気づいた
・生きている意味が明確になった 等が聞かれました。